保育園年中までのガガくんは、いわゆるクラスのムードメーカーでした。面白いことを言ったり、おどけてみせたりしてクラスで笑いを取る中心人物。
年に一度の発表会では、主役を堂々と演じていました。
ただ自由時間はお友達と遊ぶのではなく、一人で絵本を読んでいました。

絵本が好きなんだな。一人っ子だし、そんなものかな?と思っていました。
年長になると、授業中もお友達の輪の中に入らず、似たようなお友達2-3人のいつものメンバーで、お部屋の隅で授業を無視して遊ぶようになりました。
そしてこの頃からお友達をひっかくなどの暴力・他害が始まりました。

保育園児の子供の他害・暴力が始まった
「ガガくんはいま成長する過程にあって、暴力は一過性のものかな?」と思っていました。
ただ、何度言っても、ありとあらゆるどんな方法で叱っても、小学生になっても、他害が止まることはありませんでした。
それは、「もう絶対にしない!」と泣きながら二人で強く強く約束した翌日でした。また学校から「ガガくんがお友達とトラブルがあって・・・」と電話がかかってきたのです。
今週3回目の、学校からの電話です。
暴言暴力で心身ともに限界に

「もしかしたらガガくんは、テレビで見る殺人者のようにDNA的に問題があるのかもしれない。
もしそうなら、一刻も早く然るべき対処をしていかないと。
・・・もうわたし一人の力では無理だ、相談しよう。」と思いました。
私自身も連日の保護者の方への謝罪行脚とガガくんへの叱り・しつけ、自分の不甲斐なさに精神的にボロボロでした。
そしてちょうどその日、ガガくんが学校から「特別支援学級」のプリントを持ち帰りました。
「おともだちとの人間関係など、どんなことでも〇〇までご相談ください」みたいな内容の文が目に留まり、すぐに「〇〇さんとお話ししたいです。」と連絡帳に書き伝えました。
そのときは知らなかったのですが、〇〇さんというのは保健室の先生でした。
「子供の暴力が止まらない」と相談すると、「一度スクールカウンセラーの方と話してみましょう」となりました。
日時を改めて校内の相談室へ行き、スクールカウンセラーの方と話をしました。
暴力暴言をスクールカウンセラーに相談
ガガくんが生まれてからこれまでのことをざくっと伝え、

お友達とのコミュニケーションが上手にできない。このまま暴力が止まらず、犯罪者になってしまうのではないかと心配している。
もし元々DNA的にそういう気質があるのであれば、大きな事が起こってしまう前に、早めに治療してあげたい。
と相談しました。
すると、「区の発達支援相談センターで、心理アセスメントを受けてみては?」と紹介されました。wisc4(ウィスク4)というテストを受けて、その結果から評価してみよう、ということでした。

この検査で、ガガくんがどのようなことを得意としていて、逆に苦手な事は何か、がわかるかもしれません。
それが「知能テスト」ということも知らず、「とにかく暴力してしまう原因が見つかる一端になる可能性があるのなら、何でもやらせてください!」みたいな感じで受けたのが、wisc4(ウィスク4)テストだったのです。
暴力暴言からwisc4(ウィスク4)テストを受けることに
1ヶ月後くらいに予約が取れて、ガガくんには「どんな才能があるのか確かめるテストを受けるよ〜」とだけ言って、途中休憩を挟みつつ1.5-2時間くらいの時間をかけて、テストを受けました。

病院でウィスク4のテストを受けると20,000円ほどするのですが、ガガくんの場合は区で受けたためか、無料でした。
そしてこのテストで大きな発達の凸凹が見つかったのです。
