喘息ということもあって、某有名スイミングスクールに通っていたガガくん。通い出して、もう3年近くになるかな。
とにかく運動が不得意なので、人の何倍もかけてゆっくりゆっくりと級を進めていった。
何人のお友達に抜かされていったかわからない。
本人はそんなことまったく気にしていない様子だったけれど、「まだ◯級なの?また落ちたの?僕もう△級だよ!」なんて言葉は、しょっちゅう言われていた。
親子で「クロールで25m泳げたら辞める」と決めていたので、その目標に向かって頑張っていた。
クロール25mの進級テストに2回落ちたガガくん。
とにかく真面目で、決められたことをきっちりとこなすガガくんは、毎朝毎朝ベッドでエアクロールを練習して、息継ぎの練習をするのをルーティンにしていた。
ある日のクラス。
いつものコーチではなく、女性の振替コーチが来た。
いつものコーチは、ガガくんが一生懸命やっているけどできない、その不器用さを知っている。けど、振替のコーチはそんなこと知らない。
振替コーチが「こうやってやるんだよ。」とやって見せるけど、ガガくんは「見たままをやる」ことが苦手。
何度やろうとしても、できない。
ずーっとマンツーマンで教えるけれど、(振替コーチにとっては)かんたんなことなのに、ガガくんのあまりのできなさ加減に、
「こいつ、ふざけている」
と思ったらしい。
「ふざけるな!やる気がないならやめろ!!」と腕を掴んで水の中に引き倒した。
私は2階の見学コーナーから見ていたけど、もう苦しくて苦しくて、胸がぎゅうううっと締め付けられた。
それでも何度も「やります!」と食らいついて、やろうとする・・・けどできないガガくん。
また「ふざけている!」と腕を掴んで引っ張る振替コーチ。
見学コーナーも、「ひどくない?」とザワザワし始めた。
最後まで振替コーチにふざけていると思われ続けたガガくんの腕は、次の日紫色に腫れあがっていた。

ガガくんがいつも通りに一生懸命やっていたの、ママは知っているよ。ひどいことを言われたけど、あきらめずに本当によくがんばっていたね。
世の中には、残念だけどああいう人もいるんだよね。
ママ、振替コーチのことスクールに言おうか?

言わなくて、いい。
もういい。
もうすぐ目標の25m達成だったけど、スイミングスクールはその後すぐに辞めた。練習では25m泳げていたから、ふたりで話して、それでいいよね、ということにした。
発達障害で、「一生懸命やっているけどできない子どももいる」ということを全ての大人が理解してくれているわけではないのはもちろん分かっている。
事前に「発達障害です。」と伝えてはいないから、初見では分かりづらいのも十分理解できる。
それでも、泳ぐ楽しさを教えるはずのスイミングスクールで、こんなこともあるんだなーと悲しい気持ちになった。
今回はたまたま、私が見学している時に起こったことだったけれど・・・これまでも学校や、様々な場所でガガくんは同じような経験をしてきているのかもしれない。し、これからもきっとあるだろう。
全ての人に分かってもらおうなんて思わないけれど、発達障害や運動が苦手で、一生懸命やろうとしてもできない子どもがいるんだよ、ということがもっと世間に伝わるといいなあ・・・と、思い出したくもない記憶を辿ってこの記事を書いた。
ガガくんの腕の青あざは、すぐにきれいになった。イヤな思い出も、すぐに忘れちゃっているといいな。
ひょろひょろ体型のガガくんは、体幹がしっかりしていなくていつもフラフラしていました。
プロテインを飲んで筋力をつけ、脳神経の働きをサポートしています。糖質がほとんどないホエイプロテインなのでおすすめです。
鉄分を一緒に摂ることでイライラしてすぐキレることが、目に見えて減りました。
