5歳の息子ガガくんのお友達への他傷(暴力・暴言)が止まらず、悩んでもがいてきました。
やっと、ガガくんが発達障害で、その発達障害が暴力の原因の1つであるということが分かって。

「暴力的になってしまう原因があった」と分かったことで、私自身も向き合う姿勢が変わったし、何より精神的にとても前向きになりました。
暴力を止められないガガくんに、まだまだやってあげられることがある。
違う方向からガガくんの暴言暴力を止めてあげられるかもしれない、と考えられるようになったんですよね。

暴力暴言を止めるために、親である私ができることはなんでもやってあげたい!と、本やネットを読み漁り、あれこれと相談に出向きました。
その中にはガガくんにとって効果的だったこと、それほどでもなかったこと、もしかしたら(発達障害のガガくんにとっては、)逆効果なのでは?なんてこともありました。
もし今、子供の発達障害によるお友達への暴力暴言で悩んでいる方がいらしたら、こんな方法もあるよ、と参考になればと記しておきたいと思います。
色々やってみたので、まだあなたが試していない方法があれば、やってみてください。お子さん(とあなた自身)を救ってあげられるかもしれないから。
子供の他傷(暴力や暴言)を止めるためにやった事
ガガくんは、学校や保育園での出来事を話してくれません。
だから、ガガくんがお友達に手を出してしまったということを初めて聞いた時は、寝耳に水でした。「まさか、ガガくんが?!」というアレです。

手を出したらダメよ。叩かれたら「やめて!」と大声で言うんだよ。
先生や周りの大人を呼ぶ
ガガくんにもリピートさせて落とし込みました。
私がお友達役になってガガくんを押す。「やめて!せんせーい!〇〇くんがおしてきますー!」とガガくんが言う、という練習を繰り返し繰り返し。
とっさの時にも出てくるように、毎朝玄関でやっていました。
「分かってくれた、さすがにこれで手を出すことはないだろう。」と思っていました。
でも、また暴力。
その当時の辛かった心境は、こちらの記事にあります。

同時にやっていたのが、以下の2点です。
暴力しそうになったら手を後ろに組む
これは、ガガくんにとっては全く意味がありませんでした。
その当時は上記のロールプレイングと一緒にやっていたんです。親子で毎朝毎晩。
でもしばらくして、なんでもない時にふと聞いてみたら

手を後ろに組むと「何やってるの?」と周りに思われて恥ずかしいし、叩く!となっている時にはそこまで気が回らない
と言われて確かに、大人でもそうかも・・・と思ったのです。

そうだ!叩きたくなったら、違う場所に逃げる!
ガガくんからも暴力を止めるための前向きな意見がでたりして、そうだね、今度はそうやってみようか・・・なんて、話し合ったりしました。
他害しそうになったら深呼吸をする
「上を向いて深呼吸して、お空にいるパパを探してごらん。」とも言ってみました。でもこれも同じです。
とっさにそんなことできるわけないです。大人の私でもムリ笑。
こうやってガガくんに、たくさんの無理をさせてしまっていたな・・・と反省することが後々起こってしまいます。
鏡に映る自分自身と約束させた
ここに至るまで数週間。
「ガガくんが、叱られ慣れしてるな〜。」と感じてきました。
これまでの方法で効果がなかったことに加えて「こう言っておけば、ママは許してくれる。」と学んしまったガガくんに、新しい方法が必要だと考えました。
そこで考えたのが、鏡の中の自分に言い聞かせる方法。
鏡に映る自分自身に誓って、落とし込ませます。

暴力はもう絶対にしません。
それでもまた暴力をしてしまう。

暴力ガガくん、バイバイ。
もう、ぼくのなかから出て行ってね。
と鏡に向かってお別れさせる。ガガくんは、泣きながら自分自身に言い聞かせていました。
ここまでくると、もう私も必死です。

暴力をなんとか止めたい。
このまま周りに迷惑をかけ続け、大切なお子さんを傷つけ、さらに大事に発展してしまったらどうしよう。
でも止まらない・・・
と試行錯誤しているうちに、ガガくんの自傷が始まったのです。
- きちんと躾していると思われたい
- シングルマザーだから・・・と思われたくない
- また謝罪にいくのは、もう嫌
今思うと、一体誰のために暴力を止めようとしているのか、わからなくなっていました。やっていることが逆効果だったのかもしれません。
発達障害の子どもの低下した自己肯定感を高めるために
ここまでガガくんに、自分で自分をコントロールできるようにしてあげたい、とあれこれやってきました。
でもコントロールできずに、つい手が出てしまう。これは発達障害が原因で、ガガくん自身ではその癇癪やパニックをどうすることもできない、ということを知らなかった私は、1年以上もそんなことを続けていました。

なんど言ったらできるようになるの?
うちであれだけ練習したのに!

もうできない!
僕はバカだ!もう死ぬ!
そう言って、自分で自分の頭を拳でぼかぼかと本気で叩き始めたのです。
あっ・・・て思いました。私のやり方間違ってる、ってイナズマが落ちました。

(ガガくんに何度言っても治らないのには、もしかしたら他に理由があるのかもしれない・・・)
そこで児童精神科に行き、発達障害(自閉症)であること、だから暴力が止めたくても止められないことを知ったのです。
普通の子供にとって有効なことも、ガガくんにとっては無効だった理由がやっとわかりました。
発達障害であると分かってから
それからは、ガガくんの嫌な(暴力したくなるような)場面にならないように、回避する方法を伝えました。
暴力が止められないんだもの、避けるしかない!
混雑する場所から離れる
みんなで並んで体育館に行く時など、ぎゅうぎゅうと押されたり順番を抜かされたりするのは苦手。つい押し返して、暴力に発展してしまうガガくん。
⇒先生に伝えて、列から離れて行けるようにしました。
嫌な場面は先回りして回避
廊下を走る、教室の電気を勝手につける、などのルールの守れない人がどうしても許せないガガくん。
⇒ルール違反な場面に出くわしそうな時は、あらかじめ回避することに。避難場所を具体的に、トイレと決めました。
この2点は他傷には結構効果があり、「お友達への暴力・暴言が回避できたよー」と何度かガガくんが教えてくれました。
発達障害の薬を飲み始めた
子供に投薬することについてはなかなか踏ん切りがつかなくて、通院を始めて2ヶ月後に決めました。

このまま薬漬けになっちゃうんじゃないの?
そもそも、ガガくん薬飲まないし・・・
それでも
- これまで書いてきた方法で自傷他傷を抑えようとしたものの、うまくいったりいかなかったりを繰り返していたこと
- 自己肯定感をこれ以上低くしないために
投薬に踏み切りました。
数件の精神科に通ってみて、まあまあ信頼できそうな←先生に出会ったことも大きいです。
ADHDの薬を少量から始めて、今はASDの薬を飲んでいます。こちらの方がガガくんには合っている様子です。

放課後デイサービスの運動療育に通い始めた&おうちトランポリン
体力が有り余っているガガくん。だから暴力しちゃうってこともあるかもしれません。
元々はガガくんの「ものすごい運動音痴・運動嫌いが少しでも良くなれば・・・」と運動療育に通い始めたのですが、少しづつできることが増えて自己肯定感もアップしてきています。
療育の先生のガガくんの扱いが上手なので、私自身も勉強になっています。
運動といえば、家では毎朝腹筋・腕立て・トランポリンをやっています。コア(体幹)がしっかりしてきて落ち着きが出ています。

プロテインと鉄分を取り始めた
これも、発達障害に良いとママ友に聞いて始めてみました。変にテンションが上がることが減って、以前より落ち着いて集中できるようになりました。
私が購入したのは、こちら↓
薬をどうしても飲めないガガくんなので、グミにしました。これならおやつ替わりに食べてくれます。まずは2週間、試してみてください!
子供の暴力暴言を止めるためにやってきたことを書きましたが、いかがでしたでしょうか?
特に発達障害のガガくんには運動・サプリ・投薬が効いているようで、これらを始めて半年以上、暴力もなく学校からの呼び出しもありません。